英語教育
English
オール・イングリッシュ
英語をコミュニケーションスキルに
帝京大学可児小学校では、言語教育の一環として1年時より週3時間、学級を二つに分けてネイティブ(外国人の)教員による英語学習を行います。英語をコミュニケーションスキルとして使いこなす学習に取り組んでいます。
1年生からの英語教育
21世紀のグローバル社会に通用し得る人材を育てる
21世紀はバイリンガルの時代だと言われています。英語力がなければ、就きたい仕事にも就けない、入りたい会社にも入れないなど、すでに就業にも大きく影響する時代になってきています。今の子ども達が大きくなって社会で活躍する10年後、20年後には、この傾向はもっと強くなっているに違いありません。
必須のツールになっている英語は言葉ですから、頭の柔らかいうちに始めるのが効果的であることは論をまちません。本校では、1年生から英語を正課として始めていきます。
本校の英語教育のねらい
帝京大学可児小学校の教育は、帝京大学の教育方針を具現化したものです。英語教育においても単に英語を学ぶのではなく、グローバル社会に通用する人材、つまり自分で問題意識をもち、考え、判断し、行動し、それによってもたらされる結果に対して責任をもつことが出来る「真の国際人」の育成を目指します。
その上で小学校英語で大切なことは、英語をコミュニケーション・スキルとして使いこなせるようになることです。そのためには、「話す(やり取り)(発表)」「聞く」「読む」「書く」ことが必要ですが、今までの日本の英語教育は読んで訳すことに力点を置きすぎ結果的に使えないものになっています。子どもは言葉をまず聞き、まねて話すところから出発します。その基礎の上に、やがて「読む」「書く」ことを習得します。本校の英語教育も、先ず「聞く」「話す(やり取り)(発表)」力を育成し、その上に「読む」「書く」力を積み上げるものにしなければなりません。もっと根本的には、自分で感じ、考えたことを、積極的に表現しようとする態度を育てることが大切です。
- CLT*による児童主体のオールイングリッシュ英語学習*Communicative Language Teaching
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ネイティブ教員は、子どもの実態や興味に合わせてフレキシブルにトピックを提供し、確実に英語力をステップアップさせます。英語を日本語同様コミュニケーション・ツールとして使いこなせるようになるために、本校では、母国語を習得する過程と同様の道筋をたどる英語指導CLTをネイティブ教員により行います。
児童主体のcommunicative Activityを通して言葉を覚え始める赤ちゃんのように色や食べ物、数字等の単語から言葉を広げていきます。子どもたちは、聞いた言葉を真似て話すようになり、真似ていくうちにだんだんと意味を理解し、正しい言葉を自ら運用できるようになっていきます。
低学年では、フォニックスとアクティブラーニングを中心とした本校オリジナルの学習法であるPAL(Phonics + Active Learning) 授業も行います。「英語で学ぶ」クリル的な授業で、単語の自然習得や英語で話すことを楽しむ授業となっています。
高学年では、「聞く」「話す(やり取り)(発表)」の2技能に加え、「読む」「書く」の2技能を積み上げると共に課外に「多読」を行い、中学校英語に接続をします。
- なぜ多読なのか?
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「多読(Extensive Reading)」とは、文章を分析しないで大意を把握する読書法です。「多読」は興味のある絵本を自分のレベルに合わせて選択し、自分のペースで読みます。初めて出会う単語が出てきても辞書は引きません。周りの絵やわかる単語から想像して読み進めます。授業で出会う単語やフレーズには、限りがあります。多読をすることで、授業では出会わない単語等とたくさん出会い、語彙を増やすと共に使うシチュエーションを増やすことができます。母国語を習得するのと同様に、英語にたくさん触れれば、CLTの授業との相乗効果で自然に英語が読めるようになり、内容を理解するとともに、多読で学んだ表現を使って、話したり、書いたりできるようになります。
- イマージョン教育と短期留学
~「目的」としてではなく「手段」として学ぶ教育プログラム~ -
「イマージョン教育」を、1年生では「図工」、2・3年生では「English Time」として導入しています。日本人の担任とネイティブ教員が英語を使って授業を進めます。低学年からより多くの英語にふれることで、英語力を高め、高学年での「聞く」「読む」力の向上へとつなげていきます。
中・高学年では、国内・海外短期留学(希望者)を位置付け、様々な国の人々と交流し、英語を使った活動を通して、グローバル社会に通用する人材を育成します。
- 英語学習
カリキュラム -
学 年 週の授業時間 内 容 低学年
(1・2年)3時間 学級を半分に分けて、ネイティブによる授業を行います。1年生ではフォニックス(Phonics)を取り入れながら「アルファベットと音」「基本的な動詞」「方向を示す言葉」「日付けや曜日、季節や天気」などを学習します。2年生では「単語とつづり」「動物や乗り物」「5W1Hの質問」「家庭での出来事の受け答え」の学習をします。 中学年
(3・4年)3年生3時間
4年生4時間学級ごとにネイティブによる「聞く」「話す(やり取り)(発表)」中心の授業を3時間行います。3年生では、「単語とつづり」「スポーツや趣味」「家庭での出来事の受け答え」などを学習し、さらに、「多読」をスタートします。4年生では、「買い物や道案内などの受け答え」「将来つきたい職業」を学習し、さらに、「文章作成」を始めます。また、もう1時間ネイティブ授業のフォローアップ授業として、日本人英語教員が1時間授業を行います。 高学年
(5・6年)5時間 3時間は学級ごとにネイティブによる「聞く」「話す(やり取り)(発表)」「読む」「書く」の5領域をバランスよく取り入れた指導を行います。残り2時間は、日本人英語教員による習熟度別授業を行い、個々に応じて力がつく指導を行います。中学年に続き、「多読」にも取り組みます。また、希望者による英語検定を全ての学年で行い、5年生で5級、6年生で4級取得を目標に取り組んでいます。
- TOEFL Primary の取組
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英語学習の成果を図り、さらなる英語技能の向上のために令和5年度からTOEFL Primary受験を導入しています。年に2回(6月と1月)実施し、1~3年生は希望者、4~6年生は全員が受験し、日頃の学びを診断します。
令和5年度のテスト結果 実施日 テスト種 人数 学校平均
(218点満点)217以上取得者数 2023/6/30 Step1 89 212 17 2024/1/31 Step1 81 212 20 Step2 17 ※Step1のテストにおいて217点以上(218点が満点)取得した場合はStep2を受験することができます。
- 卒業生の英語検定の頑張り
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